オープン型ヘッドホン beyerdynamic DT990PRO レビュー

年末に買ったヘッドホン

各所で既に言われるように、特徴は「品のあるドンシャリ」「深い(≠暗い)響きがある」「サ行が刺さる」「音漏れが多い」「250Ω」「安い」に尽きる。

同価格帯だとローランド RH-300(元はATH-M50)、オーテク ATH-A900X、AKG K240MKⅡ、ソニー MDR-CD900STあたりが定番でDT990Proは特徴からキワモノ扱いされることもあるが、定番どころが音響チックなモニターヘッドホンに対し、DT990proは音楽的なリスニング兼モニターヘッドホンであって、同列に考えてはいけない。

音源は選ぶし、ミキシニグには向かないかも知れない。音漏れはするし、250Ωは環境を選ぶかもしれない。今時カールコードも流行らないかもしれない。米・英尼でも比較的人気無いのも事実。それでもデザインと音楽性を妥協せず、コスト内で出来ることをやり尽くした「作品」の影がこいつにはある。

CP高くてちょっと良いリスニング用(≠制作用)ヘッドホン欲しいならお勧めですよ。
ビルドクオリティも他の定番品の数段上のレベルにあります。(つか他がイマイチなんだ)

サ行の刺さりも慣れればオールジャンル聴けるし、不得意といわれるコンピューターミュージックもアルペジエーターの様な伴奏はむしろ得意だ。

既に5千円程度のイヤホン・ヘッドホン持っていて、PC直差しなら「2014年1月版 低価格(中華)DAC・AMPのすすめ」に書いたDAC買う方が音の変化を体感出来るのでそちらを選ぶのも良いかもしれない。

輸入品も出回ってるけど、国内正規品は2年間の保証があるので買うなら国内正規品をどうぞ。

HiFimeDIY Sabre Tiny USB DAC レビュー②とファインメットシート

前回レビューした HiFimeDIY Sabre Tiny USB DAC
暫く使ってみて、CD(44kHz)ソースの解像度、音場の広さ、響きは

  • Sabre Tiny(WASAPI)>SACDプレイヤーSA7003=X-Fi(ASIO)>>壁>>オンボ

という印象。

96kHz以上になってくるとSabre Tinyはレンジが狭く窮屈に感じるが、解像度では負けない。

Wave Pcm Upconvert PlayerやBug head Emperorを使用すると話は変わるが、良いDACですよ(勿論U2の方がもっと良いと思うが)
DSDとか1bitとか数字が良ければいいわけじゃ無いとよく分かる。

あとアークスさんで噂のファインメットシートを購入。
AMPやDACの内部に貼ったりかぶせたりしてる方が居るようで真似したが、当方の環境下だと「無理矢理押さえつけたようなフラットな音楽」になってしまい微妙な結果に…

KT-180の時を思い出して電源関連に限定して巻き巻きするとハイが上がった明るい音に変わり、ほんの僅かに解像度も良くなったので、電源に限定すれば「もう一歩」と言う人には良いのかも知れません。

とはいえ一般家庭でのノイズ関連のCPで言えばKT-180の方が優れるし、DACかヘッドホン買い換える方が実感度は高いので微妙と言えば微妙。

据え置きのUD-H01がまだ25361円、もう長すぎて祭り感覚じゃないな

HiFimeDIY Sabre Tiny USB DAC レビュー

HiFimeDIY Sabre Tiny USB DACが届いたので軽い感想

解像度は高めで響き・生っぽさも感じられるが、48kHzまでのせいか、若干音場が狭く、高音が伸びきらないように思う。
それでもオンボードや内蔵サウンドカード以上の力はあって、音楽を楽しく聴く事が出来るようになる。

またPC直刺が悪いのか、再生時に高周波ノイズのようなものが気になった。音源のせいだった
他のデバイスでも聞こえる程度の、音量を下げれば気にならないレベルだけど、この辺りは10k以上のDACにはかなわないか。
欠点はこんなもんなので、$29.9を考慮すると1台目や入門機として良い選択肢だ。

個人的にGeek PulseXを出資していたので持ち運び用にTinyを選んだけど、買うなら96kHz対応のSabre U2の方がCPは優れている。
中身見てもこちらは小型・廉価=劣化版としか…金あるなら向こう買うべき。
…つかこの構成がおかしい(苦笑)

iPhone直はダメ

iPhone直はダメ

HiFimeDIY Sabre Tiny USB DAC内部

そうそう、初期不良つかまされたけど、メール送ったらすぐ交換品送ってきた。
一週間以内の初期不良対応・購入日から6ヶ月の保証があるのでご安心を。
しかも郵送は国際書留!

2014年1期版 低価格(中華)DAC・AMPのすすめ

 →2期の記事
 # 2015/1 生産終了&入手不可を見え消し


すっかりご無沙汰してしまいましたが2014年、新年おめでとうございます

新年初売りなんぞ知ったことか!と、久々の更新は2013年でCP重視のオーディオ機器について

金掛けるべき(違いが実感出来る)順番
“ヘッドホン等 = DAC > スピーカー等 = アンプ > 再生機 > ケーブル等”

デジタルアンプ
・TA2020搭載系

S.M.S.L デジタルアンプ SA-36A
TA2020なるチップを使用した中華アンプのリファレンス的存在。中華らしからぬビルドクオリティ+4000円以下でウン万のアンプと良い勝負する訳の分からない凄いやつ。今TA2020でどれか選ぶならこいつ。

Lepai デジタルアンプ LP-2020A+ Tripath TA2020-020
同じくTA2020を使用。中華らしく作りは雑。SA-36Aより味付けのある音になるらしい。カスタム化したNFJ別注モデルも人気。でも一つ目ならSA-36Aの方が無難な気もする。

DAC
・HIFIMEDIY

HiFimeDIY Sabre U2 Asynchronous USB DAC$57
32bit/500kHz対応のトンデモDAC、ES9018の廉価版ES9023を使用した小型USB-DAC。DNR112db、96Khz/24Bit対応でアシンクロナス転送は勿論ASIOも使えて$57…日本でも盛り上がったDragonflyが同じチップで2万。日本への発送も可能で一押し。

HiFimeDIY Sabre Tiny USB DAC $29.99
上の廉価版。ES9023だけど水晶発振器・USBレシーバーが変更されて48Khz/16bitまで。安いDACでもES9023ならゴミとはいえない。iPhone iOS7で使え、本体がCCKより安い。日本への発送も可能。(次の記事にレビュー

・その他

TEAC USBオーディオ デュアルモノーラル D/Aコンバーター UD-H01
192kHz/24bit対応、PCM1795を左右別回路で2個使用し転送は勿論アシンクロナス。すべて192kHzへアップコンバージョンする上、オペアンプはMUSES 8920。トロイダルコア電源トランス採用とスペックは一級品。

先月から暴落して現在25361円。少し前まで4万だったんだぜ…背面出力も申し分なく、同価格帯の据え置きでは頭一つ抜け出ている。USBドライバがイマイチ(光接続すれば何の問題も無い)とDSDネイティブじゃないのが欠点だが、構わない人は祭り状態のうちに確保するといい。

・Geek Pulse ※出資期間終了、公式HP販売準備
GeekOutに続くファウンディング品。出資は終了。ES9018M2をモノデュアル仕様のGeek PulseXまで出資したので届いたらレビューするよ!

このほかにもhead-fi辺りを見ると$200以下で高性能なDAC/AMPがいくつか人気らしい。PCオーディオは金がかかるというのは過去の話なのさ…あ、国産は高いですよ。

2期の投稿に合わせてこの記事のタイトルを「1月」→「1期」に変更